【CRM卒業】無料のスプレッドシート×GASを使って顧客管理とメール一括送信を完全自動化する方法

近年、物価の上昇や円安の影響を受け、「月額課金の固定費をなるべく抑えたい」と考える個人事業主・中小企業の方が増えています。
特に毎月数千円~1万円以上かかることもあるCRM(顧客管理システム)は、「高機能だけど使いこなせていない」「最低限の管理とメール送信だけできればいいのに」と感じている方も多いのではないでしょうか?
今回はそんな方のために、GoogleスプレッドシートとGoogle Apps Script(GAS)を使って、顧客管理とメール一括送信を実現する方法をご紹介します。
✅ スプレッドシートで顧客管理は十分可能
まず、「顧客管理」と聞くとSalesforceやHubSpotなどの高額なCRMを思い浮かべる方も多いかもしれません。しかし、Excelやスプレッドシートで顧客情報(名前、メールアドレス、購入履歴など)を一覧で管理している方も非常に多いのが実情です。
それなら、そのスプレッドシートに入力された顧客情報をそのまま活用できれば、CRMは不要になるかもしれません。
✅ GoogleフォームやWordPressと連携して自動入力
顧客情報の入力は、GoogleフォームやWordPressのプラグイン(Contact Form 7 + CF7 Google Sheet Connector)を使えば、自動的にスプレッドシートへ記録する仕組みの構築が可能です。
たとえば申込みフォームを作成し、フォーム経由で届いた情報をリアルタイムにスプレッドシートに転記することで、手動入力の手間を完全に排除できます。
✅ GASでパーソナライズ化されたメールを一括送信
「一件ずつメールを送るのが大変」「BCCを使った一斉送信では味気ない」——そんな悩みもGoogle Apps Script(GAS)を使えば一発で解決します。
スプレッドシートに記載された氏名やメールアドレスを読み込んで、{{姓}} {{名}} 様 といったパーソナライズ化された内容を個別に送信できるようにしました。※姓名以外も列の名称を元に変換可能です。
また、「一斉送信は怖い…」という方のために、下書き保存機能も実装。送信前に内容をGmailの下書きとして確認できます。
✅ 導入手順はたったこれだけ!
- スプレッドシートを開く
- 上部メニューから
拡張機能 → Apps Script
を選択 - コードを貼り付けて保存
- メニューに「カスタムツール」が表示され、そこから送信を実行可能
送信元のメールアドレスはGmailで設定しているメールアドレスから選べます。



✅ 操作方法:誰でも使えるシンプルUI
- 送信対象の顧客を絞り込み(フィルタ機能など)
- 該当シートと、メールアドレスが入っている列を選択
- 件名・本文・添付ファイルを入力
- 送信 or 下書きボタンを選ぶだけでGmailから自動送信
Cc、Bcc、添付ファイル、パーソナライズ({{姓}} {{名}})も全て対応しています。
✅ なぜこれが「CRM卒業」と言えるのか?
- 顧客リスト管理 → スプレッドシートで対応
- 顧客情報の自動収集 → フォーム連携で対応
- メール一括送信 → GASで無料&柔軟に対応
- カスタマイズ → コード次第で自由自在
軽量型CRMとして十分に機能します。しかも月額0円。
✅ 活用例・こんな方におすすめ
- 少人数のクライアントに定期的な案内を送りたい士業・コンサル
- 会員や予約顧客にまとめて情報を送りたいスクール運営者・サロン経営者
- スタートアップでCRMコストを最小限に抑えたいベンチャー企業
✅ この仕組みのメリット
月額コストゼロ
- Salesforce や HubSpot などのCRMと異なり、完全無料で運用可能
- 固定費を抑えたい個人事業主・小規模事業者に最適
スプレッドシートがそのまま顧客台帳になる
- Excel感覚で扱えるため、誰でも使いやすい
- 既存のシートをそのまま活用可能
差し込みでパーソナライズ
{{名前}}
などを使えば、個別にカスタマイズされたメールを一括で送信可能- Cc・Bcc・添付ファイルにも対応
下書き作成で安心送信
- いきなり送るのが不安でも、Gmailの下書きに保存して内容確認が可能
選択式UIで初心者でも操作しやすい
- シート選択/列選択など、フォーム形式でミスを防げる
Gmailと完全連携
- Gmailの送信機能を利用しているため、送信元の信頼性やフィルタ回避性が高い
⚠️ この仕組みのデメリット
大量送信には向かない
- Gmailの送信制限(無料アカウント:1日500通、Google Workspace:2,000通)あり
- メルマガ的に数千通以上送りたい場合は専用ツールの方が安全
誤操作時の一括誤送信リスク
- 送信前確認が甘いと、全顧客に間違ったメールが届くリスクも
- 下書き機能を使えば軽減できるが、運用ルールが必要
HTMLメールの装飾に制限
- Quillエディタである程度リッチにできるが、本格的なHTMLデザインは難しい
- デザイン重視の販促メールにはやや不向き
技術的にアップデートが必要な場合も
- GASの仕様変更やGmail API制限の影響を受けることがある
アクセス権限管理が甘くなる場合も
- 複数人で使うときに、スプレッドシートやGASの編集権限を誰でも持ててしまうと事故の元
✅ まとめ:月額ゼロでメール一括送信できる仕組みを導入しよう
今回ご紹介した内容は以下の通りです。
- GoogleフォームやWordPressのプラグインで顧客情報をスプレッドシートに自動収集
- GASを使ってスプレッドシートからメール一括送信を自動化
- 個別名入りのパーソナライズメールを送る仕組みを構築可能
💻 コードについて
下記の料金設定にて提供しております。(売り切り・追加費用無し)
項目 | 料金 |
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コードのみの提供 | 3,980円 |
コード提供・導入代行サポート(Zoomでご案内いたします) | 9,800円 |
お支払い完了画面にコード一式をダウンロードできるURLが表示されますのでクリックしてダウンロードしてください。Zipファイルなので、ダウンロード後に展開してください。ダウンロードできなかった場合は、恐れ入りますが、LINEでご連絡ください。
導入代行サポートも含めてご購入いただいた場合は記事下部のLINEボタンよりご連絡ください。
購入完了画面

ファイルダウンロードのボタンの場所

「CRMを使わないと不安」「でもコストはかけたくない」——そんなあなたに、Googleスプレッドシート+GASという最強コンビでの顧客管理システムはきっと役立ちます。是非お試しください(^^)
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