【完全比較】住信SBIネット銀行デビットカード|Point+とプラチナは本当にお得?損益分岐点で結論

住信SBIネット銀行のデビットカードは、ここ数年でラインナップが拡充され、「どれを選べば一番お得なのか分からない」と感じている方が非常に増えています。
特に迷いやすいのが、
- デビットカード(Mastercard)
- デビットカード Point+
- プラチナデビットカード
この3種類です。
本記事では、「なんとなく還元率が高そう」「年会費が高いから良さそう」といった感覚的な判断を一切排除し、実際にいくら使えば得になるのか(=損益分岐点)という数字だけで、どのカードを選ぶべきかを明確にします。
なお、旅行保険・空港ラウンジ・付帯サービスなどの価値は人によって評価が分かれるため、今回はあえて無視し、「キャッシュバック(還元率)」のみに絞って比較します。
まずは3枚の基本スペックを整理
はじめに、3種類のデビットカードの基本スペックを一覧で確認しておきましょう。
| カード | 年会費 | リアルカード発行手数料 | 還元率 |
|---|---|---|---|
デビットカード | 0円 | 0円 | 0.8% |
デビットカード Point+ | 0円 | 1,100円 | 1.25〜2.0% |
プラチナデビットカード | 11,000円 | 0円 | 1.25〜2.5% |
重要なのは、「上位カードに替えた結果、いつ・いくら使えば“得”に転じるのか」です。これを把握せずに年会費のあるカードを選んでしまうと、結果的に年会費だけを払い続けて損をするケースも少なくありません。
デビットカード(Mastercard)※基準
まずは比較の基準となる、通常のデビットカード(Mastercard)です。
- 還元率:0.8%(残高条件なし)
- 年会費・発行手数料:0円
コストが一切かからないため、「あまりカードを使わない」「とにかくシンプルが良い」という方には安心感のあるカードですが、還元率だけを見ると最も低いのが特徴です。
デビットカード Point+
次に、多くの人にとって最適解になりやすいのが「デビットカード Point+」です。
残高条件つきキャッシュバック率
Point+は、円普通預金の残高に応じてキャッシュバック率が段階的に上がる仕組みです。
| 円普通預金残高(月末) | キャッシュバック率 |
|---|---|
| 100万円未満 | 1.25% |
| 100万円以上 | 1.50% |
| 300万円以上 | 1.75% |
| 500万円以上 | 2.00%(最大) |
- 年会費:0円
- リアルカード発行手数料:1,100円(初回のみ)
注目すべきポイントは、年会費がかからない点と、発行手数料が一度きりという点です。つまり、損益分岐点を一度超えてしまえば、その後は使えば使うほど有利になります。
② デビットカード(ベース) → Point+の損益分岐点
ここからが本記事の核心です。通常のデビットカード(0.8%)からPoint+に切り替えた場合、どのくらい使えば元が取れるのでしょうか。
還元率アップ分(差分)
| 円普通預金残高 | Point+還元率 | ベースとの差 |
|---|---|---|
| 100万円未満 | 1.25% | +0.45% |
| 100万円以上 | 1.50% | +0.70% |
| 300万円以上 | 1.75% | +0.95% |
| 500万円以上 | 2.00% | +1.20% |
🔥 損益分岐点(利用額)
計算式:1,100円 ÷ 還元率差
| 円普通預金残高 | 還元率差 | 損益分岐点 |
|---|---|---|
| 100万円未満 | +0.45% | 約244,000円 |
| 100万円以上 | +0.70% | 約157,000円 |
| 300万円以上 | +0.95% | 約116,000円 |
| 500万円以上 | +1.20% | 約92,000円 |
初期費用(リアルカード発行手数料)は一度きりのため、上記の損益分岐点をクリアできれば、それ以降はメリットしかありません。
③ Point+ vs プラチナ
最後に、Point+とプラチナデビットカードを比較します。最大の違いは、年会費11,000円を支払う価値があるかどうかです。
キャッシュバック率比較表
| 円普通預金残高 | Point+ | プラチナ |
|---|---|---|
| 100万円未満 | 1.25% | 1.25% |
| 100万円以上 | 1.50% | 1.50% |
| 300万円以上 | 1.75% | 1.75% |
| 500万円以上 | 2.00% | 2.00% |
| 1,000万円以上 | ― | 2.50% |
差が出るのは、円普通預金残高が1,000万円以上の場合のみです。
※プラチナデビットカードは、モバイル端末保険や旅行傷害保険が同居の家族を含めて自動付帯されているほか、空港ラウンジの利用など、付帯サービスも充実しています。
これらのサービスは、本来であればゴールドカードやプラチナクラスのクレジットカードに付帯することが一般的であり、デビットカードではほとんど見られない内容です。
そのため、プラチナデビットカードは単にキャッシュバック率や年会費といった目に見える損益分岐点だけで評価すべきカードではありません。
保険やラウンジ利用といった付加価値を含めて考えることで、年会費以上のメリットを感じられるケースも十分に考えられます。
特に、クレジットカードの利用に抵抗がある方や、使い過ぎを防ぎつつ安心や付帯サービスも重視したい方にとっては、デビットカードでここまでの特典が自動付帯される点は、大きな魅力と言えるでしょう。
④ 残高条件まで含めた最終結論
大多数の人にとっての最適解は「Point+」です。年会費がなく、少額利用でも損益分岐点を超えやすいため、非常にバランスの取れたカードと言えます。
一方、プラチナデビットカードは、円普通預金1,000万円以上かつ年間220万円以上利用する人であれば、還元率面でもメリットが出てきます。ただし、還元率だけで選ぶカードではない点には注意が必要です。
※キャッシュバック率・条件は変更される可能性があります。最新情報は公式サイトをご確認ください。










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