2024年8月 世界分散積立投資の運用結果
2021年8月よりスタートしたゴールド一点投資が、早いもので3年が経過しました。私のゴールド(金/USD)投資は、1,750ドルから始まり、現在では2,500ドルまで上昇しました。この結果、ゴールドは3年間で40%以上の値上がりを見せ、投資は大きな成果を挙げました。積み立てを行っていたため、全体の収支としては40%のプラスまでは達しませんが、リスク分散をしながらも投資の方向性をうまく管理できたのではないかと思います。
この3年間、世界経済は激しい変動に見舞われましたが、ゴールドはその価値を堅持し、投資家にとって安心できる資産としての地位を再確認させてくれました。以下は、過去3年間のXAU/USDの値動きのグラフです。
現在もゴールドは上昇傾向にあり、将来的にもその可能性は十分に考えられます。しかし、私が当初から設定していた目標値である2,500ドルに到達したことから、ここで一度、投資の方向性を見直すことにしました。長期的な投資戦略を見直し、リスク管理を徹底することで、次のステージに向けた準備を整える時期だと感じています。
投資戦略の見直し
今回、私は以下のように投資内容を調整することにしました。
- フレンズプロビデント等のファンド積立によるゴールド投資の停止
これまで定期的に行っていたファンド積立を一旦停止し、その分を日本円で現金預金に切り替えることにしました。 - HSBC内での毎月積立していたゴールドの一部売却
これまで積み立ててきたゴールドを少しずつ売却し、日本円に換えていくことを決めました。これにより、ゴールド価格の変動リスクを徐々に減らし、資産の一部を日本円に移行させます。
これらの変更は、私が今後の経済環境の変化に備えるために必要だと考えたものです。ゴールドは依然として強い資産であり続けていますが、十分に利益を確保できたので利益を確定させて次のチャンスを伺う予定です。アメリカの利上げの影響で株式市場にブレーキがかかると予測していましたが、実際には株式市場は最高値を更新し続けており、現在では利下げが始まろうとしています。このような状況下では、資産をどこに置くべきかという判断が非常に難しい局面となっております。
株式市場とゴールド、そして日本円の選択
現在、ゴールドも株式も米ドルも高値圏にある中で、私は消去法的に日本円に資産をシフトしていくことに決めました。フレンズプロビデントでは日本円ファンドが存在しないため、ゴールドの積み立てを停止し、かわりに日本円の現金積立を行う方針です。現金預金は、リスク回避と流動性を確保するための重要な手段と考えております。
これからの市場動向については様々な予測が飛び交っています。アメリカでは利下げが予定されており、新NISAの影響もあって株価が上昇傾向にあるとされています。多くのアナリストが、利下げによる資金供給の増加が株価を押し上げる可能性が高いと予測しています。しかし、私はリーマンショックを経験した世代として、こうした局面での楽観的な予測には慎重な姿勢を取っています。
株式市場がこのまま上昇を続けるかどうかは不透明ですが、過去の経験から学んだことは、過度なリスクを避け、堅実に資産を守ることの重要性です。現時点でのリスクを最小限に抑え、次の投資の機会が訪れるまで現金預金を中心に資産を管理することが、私にとって最善の選択肢だと感じています。
今後の見通しと考え方
今後の経済環境は、利下げやインフレ、地政学的リスクなど、さまざまな要因が絡み合い、予測が非常に難しい状況です。このような状況では、リスク管理が最も重要な要素となります。私たち投資家にとって、短期的な市場の動きに一喜一憂するのではなく、長期的な視点で資産をどう守り、増やしていくかを考えることが求められます。
私がこれまでの投資で学んだことは、冷静さを保ち、自分の投資戦略をしっかりと持つことの重要性です。急激な市場変動や一時的なトレンドに流されることなく、自分の信念に基づいて投資を続けることが、長期的な成功への鍵であると信じています。
まとめ
これからの数年間、私たちが直面する経済環境は多くの挑戦を含んでいますが、これまでの経験と学びを生かし、慎重に資産運用を進めていくことができると信じています。皆様も、無理をせず自分に合った投資スタイルで資産形成を進めていただければと思います。
私自身も、これからの経済環境に柔軟に対応し、リスクを管理しながら資産を増やしていくつもりです。投資の世界は常に変化し続けていますが、その中でも自分の目標を見失わず、楽しみながら資産運用をしていきたいと考えています。
最後に、私の投資に関する考え方や経験が、少しでも皆様の参考になれば幸いです。