香港の預金保険制度（ペイオフ）| 香港に預けている資産は守られるのか？

2021年1月7日

日本ではペイオフ制度がありますが、香港はどうなんでしょうか？詳細について掲載していきたいと思います。

日本の預金保険制度（ペイオフ）とは？

万が一、金融機関が破綻した場合に1金融機関につき預金者1人当たり「元本1,000万円までと破綻日までの利息等」を預金保険機構が保証する制度のことです。また、一部の口座では全額保護となります。

どの金融機関がペイオフの対象になるの？

どこの金融機関も対象となるわけではありません。あなたがお預入れされている金融機関は保護の対象となっていますか？下記よりお調べください。

参照：預金保険機構ホームページ

香港にペイオフ制度はあるの？

香港にも同様に資産を保護する制度が存在します。香港では「Deposit Protection Scheme (DPS)」といいます。DPSはHong Kong Deposit Protection Boardによって2006年9月25日より運営が開始されており、理事会は、DPS条例に基づいて設立された独立した法定機関です。DPSの対象口座は自動的に保護の対象となりますので、特に申請などの必要はありません。

参照：Hong Kong Deposit Protection Boardホームページ

DPS対象の金融機関に預け入れてされている香港ドル、人民元、またはその他の通貨建ての預金のすべてが保護されます。最大の保護は、元本と利息の両方を含め、最大500,000香港ドルです。

DPSの注意点

1. 会社に対する保護に関しましては個人とは別扱いとなるため、それぞれが保護の対象となりますが、個人事業主が保有する口座に関しましては個人事業主と個人は同一人物とみなされる為、合わせて最大50万香港ドルの保護となります。
   
   
2. 共同名義口座に関しましては、通常それぞれに対して最大50万香港ドルの保護となります。
   
   
3. 1金融機関に対してではなく、預金者1人当たりに対して最大50万香港ドルの保護となります。なので口座を分けても保護の対象金額を増やすことはできません。

どの金融機関がDPSの対象になるの？

参照：Hong Kong Deposit Protection Boardホームページ　https://www.dps.org.hk/en/membership.html

HSBCもちゃんとリストに入っていますね(^^)

まとめ

香港にも日本のペイオフ制度のような保護制度がありますが、保証される金額や対象が異なりますので注意が必要です。また、日本では外貨預金は保護の対象となりませんが、香港では対象となるため、資産分散、保護のために外貨を香港の口座で保有して資産を守るというのも一つの選択肢だと思います。