HSBC 口座を解約(閉鎖)するかどうかお悩みの方へ
せっかく香港までコストと時間をかけて作った香港HSBC口座だけど、口座開設当初から一度も利用したことがない。でも海外資産運用のお金をHSBC口座で受け取らないといけないと代理店の人に言われたからとりあえずそのままにしている。香港は色々とデモがあっているし、香港国家安全法の影響で中国化してしまうんじゃないかと不安もある。正直、すっきり解約(閉鎖)して日本にお金を送金したいけど本当にやっていいの?どうしたら良いのかわからない。
このようなお悩みを抱えられている方がいらっしゃるのではないでしょうか?
下記をお読みいただけましたらお悩みを解消できますのでご確認ください。
海外積立投資の資金は日本でも受け取れる
まずは、悩みのタネとなっている海外積立運用の解約(満期)金のお受け取りについてですが、送金先を日本にすれば問題なく資金をお受け取りいただけます。
逆に香港を指定すると、そこからまた日本に送金しないといけませんので二重で手数料がかかります。セブン銀行で引き出すとか手数料が高額になりすぎますのでもってのほかです。
昔は香港の運用に対する租税優遇措置を使って香港で資金を受け取るということが一般的な代理店の謳い文句でしたが、今では(昔もですが、、、)日本居住者はどこの国に資産を持っていても運用利益について税金を支払う義務がありますので、どこでお金を受け取っても日本居住者である限り、日本に税金を納めなければなりません。※現地で税金を支払わなければならなかった場合、二重課税となってしまうので外国税額控除が適用できることがあります。(日本と締結している国のみ)また、運用がマイナスだった場合はそもそも税金は発生しません。為替などが気になるのであれば日本でドル口座を作ってドルのまま着金させておけば好きな時に円転できます。
むしろ、香港で受け取るよりも直接日本で受け取った方が手間も送金手数料も省くことができるので良いです。
香港国家安全法の影響で中国化してしまうんじゃないか
香港はイギリスから返還されて中国の領土となりましたが、一国二制度が適用されており、引き続き中国本土と異なった独立した行政となっており、2047年まで継続すると取り決められております。
香港国家安全法は決定しましたが、その名の通り香港の安全のために制定されたものであり、銀行送金に関しましては直接的な影響はありません。香港国家安全法制定による今後の影響はまだわからない点が多いのでどのような影響があったとしても資産を守れるように分散することが重要だと考えております。
香港で資産を保有するということは資産分散のひとつとして良いと思いますが、一般の方にとってはメンテナンスが大変なので日本国内で現金資産だけでなく多方面に資産分散するということでも資産保全に繋がるので良いと思います。
HSBC口座を解約(閉鎖)するかどうかのポイント
HSBC口座のメリットとデメリットをまずは知っていただきたいです。
HSBC口座のメリット
・日本国外で外貨を保有できる
・口座維持手数料無料(HSBC One口座の場合)
・両替、国内外送金が自由自在
・格付けの高い銀行で資産保全できる
・多通貨を一元管理できる
・書類郵送先を世界中指定できる
・口座にあるお金を世界中のATMで現地通貨で引き出せる
HSBC口座のデメリット
・2年間利用しなかった場合、口座が凍結する
・全て日本語に対応していない
・日々銀行が進化しており、ネットバンキングの使い方やデザインが変わることがある
・カード紛失、再発行など緊急時に日本語が使えない
・Webでの作業が多いのでアナログの方に向かない
一番のポイントとしては言語の壁だと思います。ネットバンキングを自在に利用することができれば多くのメリットを感じていただけると思いますが、日々アップデートされるネットバンキングに自身が順応していかなければいけませんので英語や中国語ができない方にとってはストレスだけ残る結果になってしまうと思います。
HSBC口座を残すかどうかのポイント
英語や中国語ができる方、もしくはこれから勉強して習得予定の方、もしくはGoogle翻訳を自在に活用できる方でしたらそのまま口座を残しておいて資産分散の為に活用された方が良いと思います。
一方、英語や中国語ができない、これから学ぶことも特に予定されていない方は、海外投資のお金も現状は問題なく日本に送金することができますので、これ以上ストレスを抱えずご解約(閉鎖)された方が良いと思います。
ご解約、閉鎖のサポートをご希望されている方がいらっしゃいましたら一時的に募集しておりますので宜しければご相談ください。日本に居ながらお手続きいただけます。