海外から日本に資金を海外送金する際の注意点を詳しく解説

海外投資に関しまして、金融ビッグバン以降に自由化が進み、近年ではYoutubeやインターネットで収集できる情報が増えた為、一般投資家にも幅広く普及することとなりました。一度、海外に出したお金はいずれは日本に戻すことになると思いますが、海外送金にはさまざまな注意点があります。今回はその詳細について紹介いたします。

海外送金に必要な情報

海外送金を行う際は、下記情報を送金元(海外)の金融機関に提供する必要があります。

  1. 受取銀行名
    正しいローマ字の受取銀行情報が必要になります。例えば三菱UFJ銀行の場合、Mitsubishi UFJ Bankなどのように直訳した情報ですと送金ミスに繋がります。しっかりと金融機関のWebサイトを確認した上で送金元に情報を提供しましょう。三菱UFJ銀行の場合、現在(2023/7/23)の情報ですと、MUFG BANK,LTD.となります。

  2. 受取銀行支店名
    銀行支店名も正しくローマ字翻訳された情報が必要となります。銀行によってはローマ字情報が提供されていますのでWebサイトをご確認ください。わからない場合は支店窓口まで問い合わせましょう。支店によっては合併、閉鎖などで変わっている可能性がありますのでご注意ください。

  3. 受取銀行支店住所
    正しい情報は銀行のWebサイトの情報となります。支店によっては合併、閉鎖などがありますので必ず調べるようにしましょう。また、日本の住所をローマ字表記にする場合は、順番が逆になります。こちらをご参照ください。

  4. スイフトコード
    海外送金する上で一番重要な情報になります。スイフトコードは海外送金可能な世界中の銀行に振り分けられている背番号(日本の郵便番号のようなもの)になります。スイフトコードが分かればどこの銀行なのか分かるので送金事故防止に繋がります。逆に正しくない情報を提供してしまうと全く別の銀行に送金されますのでご注意ください。

  5. 受取人の銀行口座番号
    国内送金するときも重要となりますが、海外送金する場合は、頭に支店コード3桁を入力する必要がある受取銀行もあります。銀行のWebサイトを必ずチェックするようにしましょう。

  6. 受取人の銀行名義人名
    正しいローマ字の情報を提供しましょう。送金元の送金フォームによっては姓→名の順番ではなく名→姓の順番のときがありますのでご注意ください。

  7. 受取人住所
    受取銀行に提出している情報となります。受取銀行に正しい情報の提供ができていない場合は先に銀行にて住所変更や電話番号変更手続きを進めましょう。

海外から資金を送金する前の注意点

海外から資金を受け取るためには多くの注意点があります。下記内容をひとつずつ必ずチェックして間違いが無いようにしましょう。

海外からの資金受取が可能かどうかの確認

銀行によってはそもそも海外からの資金が受け取りできない銀行があります。予め銀行のWebサイトを確認したり銀行の支店窓口に問い合わせするなどして受取可能かどうかについて確認しましょう。

経由銀行の確認

地方銀行などはメガバンクを経由しないと着金できない銀行があります。経由銀行の情報提供をせずに送金してしまった場合、正しく受け取ることができず、送金元の銀行に資金が戻ってしまうケースがありますので必ず確認しましょう。

マイナンバーのお届け出

無事に受取銀行に資金が着金した場合、マイナンバーのお届け出が必要になることがあります。近くに支店窓口がなかったり、海外に住んでいて支店にいけない場合はお手続きができず、せっかく着金した資金を送金元の銀行に返送しなければならなくなるケースもあります。受取銀行として設定する銀行は近くに支店がある銀行、または海外からの資金受取が可能なネット銀行にしましょう。

資金源の確認

銀行から資金源の確認の為に、送金理由を聞かれたり、資金源の証明書類の提供を求められるケースもあります。資金源の証明をすぐに出せるように準備しましょう。(株式、ファンドの売却証明や、銀行のステートメントなど)

税務署への通知

100万円以上の送受金に関して、銀行は税務署に通知しなければいけないという義務があります。場合によっては後日、税務署よりお尋ね書が届くことがありますので脱税などがないように正しく申告しましょう。

受取銀行の為替レート(TTB)の確認

外貨で送金されてくる資金を日本円口座で受け取る場合は、受取銀行の銀行為替レート(TTB)に基づき、両替されて着金します。TTBには銀行手数料が含まれており、各銀行でレートが異なります。銀行手数料で損しないでいいように予め銀行情報を確認しましょう。

着金手数料の確認

海外送金は、送金元の銀行手数料や海外送金手数料、経由銀行の手数料の他に、着金銀行の手数料があります。銀行によって若干異なりますのでWebサイトなどで事前にチェックしましょう。

ゆうちょ銀行で資金を受け取る際の注意点

ゆうちょ銀行は日本でも最大手の銀行となりますが、海外から資金を受け取る際はめちゃくちゃ高難度の銀行となります。多くのトラップがありますのでできれば選ばないようにしたいところですが、どうしてもという方は下記をご確認ください。

記号番号のままでは受け取れない

ゆうちょ銀行の記号番号のままだと送金事故になってしまいます。こちらで口座番号への変換作業が必要になります。

米ドルかユーロ建ての資金しか着金できない

ゆうちょ銀行は米ドル建てかユーロ建てでしか資金を受け取ることができません。丁寧に日本円建てやその他の通貨で送金しても着金できませんのでご注意ください。この2通貨で送金できない場合はゆうちょ銀行での受取は断念してください。

米ドル建てとユーロ建てで経由銀行が違う

ゆうちょ銀行は米ドル建てとユーロ建てで経由銀行が異なります。詳しくはゆうちょ銀行のWebサイトをご確認ください。

ゆうちょ銀行は受取できる通貨が2通貨しかなく、経由銀行も違って、記号番号も変換しないといけません。ゆうちょ銀行への送金は本当に注意してくださいね~(@_@;)


いかがでしたでしょうか?海外からの送金は様々なハードルがあり、間違えてしまうとなかなか資金が着金しなかったり余計な手数料を引かれてしまったりしてしまうかもしれません。お困りの際はお気軽にLINEでご相談ください(^^♪

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