HSBC セキュリティデバイス電池切れ問題解決方法まとめ
最近、「セキュリティデバイスが電池切れして動かなくなってしまった」というお問い合わせをよくいただきます。
セキュリティデバイスは個人情報の変更、送金限度額の変更、香港国外ATM出金限度額設定、第三者への送金、送金先登録、デビットカード注文、ATMカード暗証番号リセット、小切手注文、モバイルセキュリティキーへの移行手続きなど様々な場面で活用する重要なアイテムとなりますので、使えなくなると困りますよね・・・
セキュリティデバイス電池切れが急増している理由
なぜ今まで電池切れ問題が発生しなかったかというと、セキュリティデバイスは過去に3回、アップデートされており、新しいデバイスが強制的に口座保有者に郵送されているからです。新しく発送されたデバイスはもちろん電池満タンの状態なので電池切れする心配はありません。しかし、2014年頃に配布されたセキュリティデバイス(第3世代セキュリティデバイス)を最後に現時点まで新たなデバイスは配布されておりませんので電池の寿命がきてしまい、動かなくなるケースが急増しております。
工具を使ってセキュリティデバイスを分解して電池を交換するという手法もあるようなので、得意な方はチャレンジしてみてもいいと思いますが、公式的な方法ではありませんのであまりオススメできません。
セキュリティデバイスの歴史
セキュリティデバイスは今まで形、機能を変えてよりセキュアなデバイスへと進化してきました。
セキュリティデバイス第1世代
こちらは大昔から使われていた通称「ゴキブリ」のセキュリティデバイスです。機能はボタンを押すだけのワンタイムパスワード生成器です。私は2006年頃に口座開設したのですが、その時はまだこのタイプのデバイスでした。当時のインターネットバンキングには第2パスワードがなく、ログインする際の必須アイテムでした。
セキュリティデバイス第2世代
第1世代のセキュリティデバイスより形が変わり、カードタイプのデバイスになりました。第2世代のセキュリティデバイスは「小さな電卓のようなやつ」とみんな言っていましたね。ログイン時と第三者へ送金する時の操作方法が変わり、よりテクニカルでセキュアなデバイスへと進化しました。
セキュリティデバイス第3世代
今、電池切れで問題になっているセキュリティデバイスです。第2世代セキュリティデバイスとほぼ形は変わりませんが、緑ボタンに縦ラインが入っております。第2世代の機能に加え、セキュリティデバイスに暗証番号が搭載されてよりセキュアなデバイスへと進化しました。これがセキュリティデバイスの最終形態となります。
モバイルセキュリティキー
セキュリティデバイスがHSBCスマートフォンアプリの機能の一つとして生まれ変わりました。セキュリティデバイスの機能をスマートフォンアプリで完全に再現できるようになりました。これで電池切れの問題はなくなり、更にアップデートにおいて物理的な郵送など不要となりましたので、現在のセキュリティデバイス電池切れ問題が解決したら一時は落ち着くのではないかと思います。HSBCアプリはどんどん進化しておりできることが増えていっております。
セキュリティデバイスの新規発行の終了
セキュリティデバイスは特定条件を除き、2020年4月を持って新規発行が終了しました。特定条件というのはインターネットバンキングの第2パスワードを設定していない人です。特定条件に一致する方のみセキュリティデバイスを新規発行することができます。しかし、このサービスもいつか終了すると思われますので救済措置が取られている間にモバイルセキュリティキーに移行された方が良いと思います。
特定条件に当てはまる方
インターネットバンキングログイン時の第2パスワードを設定していない人
もしかしたら、自身では第2パスワードを設定していないと思っていても実は設定しているかもしれません。インターネットバンキングログイン時にユーザー名を入力した後にパスワード入力画面へと移行しますが、1.Select log on method(ログイン方法選択)でWithout Security Device / Mobile Security Keyを選択した時に下記の画面となった場合は、既に第2パスワード設定済みとなりますので特定条件には該当しないということになります。もしくは、ユーザー名が間違っています。
下記の画面が表示された場合は、特定条件に該当しますので、セキュリティデバイスの再発行が可能となります。
新インターネットバンキング
旧インターネットバンキング
セキュリティデバイス電池切れ問題解決が大変、、、
セキュリティデバイス電池切れ問題解決方法は、上記の特定条件の方はセキュリティデバイスの再発行手続きとなり、そうでない方はモバイルセキュリティキーへの移行手続きとなります。しかし、問題を解決する為にはいくつかハードルがあります。正直、一般日本人には酷なお手続きではないかと思います・・・。
特定条件に該当するのでセキュリティデバイスの再発行がしたい場合
- ATMカード暗証番号が分かるか?(フォンバンキングPINが分かるか?)
- 送付先住所が現住所と一致しているか?
- HSBC登録の携帯電話番号で現在もSMSを受信できるか?
まず、フォンバンキング経由で24時間営業のHSBCホットラインに電話をしてセキュリティデバイスを再発行したい旨を伝えます。※フォンバンキングを登録する為にはATMカード暗証番号が必要
過去の実績から推測すると2ヶ月ほどで送付先住所にセキュリティデバイスが到着しますので、再度HSBCに電話をしてセキュリティデバイスの有効化手続きが必要となります。もし、HSBC登録の住所から引っ越しされている場合は、先に住所変更手続きが必要となります。
特定条件に該当しない場合
この場合、セキュリティデバイスの再発行ができませんので、HSBCモバイルアプリ(モバイルセキュリティキー「MSK」)への移行が必要となります。MSKへ移行する際は、旧デバイスが必要となりますが、セキュリティデバイスが電池切れしている場合、通常の移行手続きを実施することができません。セキュリティデバイスが電池切れの状態でも移行できるようになっているようです。またお手続き方法を掲載したいと思います。(2022/7/13更新)セキュリティデバイスが電池切れしている場合はのお手続き手順は下記の通りとなります。
インターネットバンキングにログインする際の第1パスワード、第2パスワードを忘れていたり、間違えすぎてロックされている方は先にこちらの問題を解決する必要があります。こちらの記事をご覧ください。
問題解決にあたり、HSBCホットラインに電話しないといけないというのは一般の日本人ユーザーにとっては大変難しいお手続きになるのではないかと思います。
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